BAD HOP WORLD 2020
— T-Pablow (@TPablow) March 1, 2020
横浜アリーナ無観客ライブ観てくれた人達ありがとう。
しつこいようだけど中止にして生放送にして申し訳ないです。
生で観てもらいたかったけど予定通り行けば、全国ツアーもあるからその時に観にきてね。
発表されたBAD HOPの3rd アルバムも楽しみにしといて。 pic.twitter.com/ySHSzgbDTP
こんにちは、カズキです。
本記事は先日(2020年3月1日)Youtubeで生配信された「BADHOP WORLD 2020」横浜アリーナ無観客ライブにたどり着くまでのBADHOPの軌跡についてまとめた記事です😌
BADHOPファンならすでにご存知かと思いますが、
Youtube急上昇ランキングで一位獲得や、朝の情報番組「スッキリ!」で取り上げられるなど各メディアでもかなり話題になりました。
今回はそんな「BADHOP WORLD 横浜アリーナ無観客ライブ」についても、一ファンの目線で深掘りしてみようと思います。
本記事は5分ほどで読み終わる内容なので、ぜひ最後までお付き合い頂けると嬉しいです♪( ´θ`)ノ

BADHOPを最近知って興味を持ってるんだよね。
それにしても「Youtube生配信での横浜アリーナ無観客LIVE」感動したな〜。もっともっとBADHOPのことが知りたいな。
※YoutubeでもBADHOPについて発信してます。箸休めにどうぞ😌
Youtubeの宣伝を終えたところで、本題に入ります🙇♂️
【BADHOP WORLD 2020】横浜アリーナ無観客ライブまでの軌跡

早速進めてまいります。
まず入門編から😌
BADHOPとは?
BADHOPは神奈川県川崎区出身の8MCからなるラップグループ。
名前の由来は「悪いHIPHOP」と勘違いされがちですが、
実際は野球用語の「イレギュラーバウンド=不規則な飛び跳ね方」から取ったと言われてます。
それから、彼らが初めて参加した地元のイベントの名前が「BADHOP」だったことから
大変所縁のある名前です。
毎回ファンを驚かせるプロモーションや最新トレンドを巻き起こすBADHOPにピッタリの名前といえますね。
BADHOPメンバーの紹介

まずはグループの中心人物であり双子の「T-pablow」と「Yzerr」
次に二人と幼馴染の「Tiji jojo」、「Bark」、「Yellow pato」、「G-kid」
そして一歳年上の「Benjazzy」と唯一の東京出身の「Vingo」
この8人組MCから形成されるラップグループがBADHOPです。
【見どころ①】BADHOPの輝かしいキャリア

過去には「Zepp tokyo」での単独ライブ、「日本武道館公演」、「全国5都市でのZeppアー」を成功させ、その後、米LAのレコーディングを経て、EP「Lift off」を発表。
そして、2020年8月7日にはBADHOPサードアルバムである「BADHOP WORLD」をリリースしました。
▼BADHOP WORLDについては下記記事にまとめましたので良かったらご覧ください。
【見どころ②】アメリカのラッパーのような成功スピード

BADHOPの魅力を語る上で欠かせないのが、何と言ってもその成功までのスピード。
2014年に活動を開始して僅か数年で「Zepp Tokyo」での単独LIVE、
続いて、セカンドアルバム「Mob life」ではItunes総合チャートで一位を獲得。
そして、日本武道館公演では3時間でチケットをSold outしてしまうなど、
まるでアメリカのラッパーの「成り上がり」を見ているようなスピード感です。
【見どころ③】BADHOPの音楽ジャンル

BADHOPが得意とするジャンルはTRAPと言われるアトランタ発祥のハードコアラップ。
凄く分かりやすく説明すると「BPM70-90」ぐらいでハイハットがずっと鳴っている感じの曲調です。※BPM:ざっくり言うと音のテンポの指標です。EDMが120~ぐらい。
電信音で「ツツツツツツ」っと連打している感じです。
結構特徴的で、HIPHOP系のクラブではよく掛かっているジャンルなんですよね。
百聞は一見に如かずということで、まずはTRAP MUSIC王道の一曲から一つ。
1分頃からハイハットが顕著に鳴り始めるので注意して聞いてみてください😌
TRAPのルーツは、元々アトランタの麻薬ディーラーが「コカイン」や「クリスタルメス」を家で作っていたことから、麻薬ビジネスでの成功から抜け出せないという事実を風刺的な意味を込めて「TRAP HOUSE」と皮肉ったことが始まりだと言われてます。
また、TRAP MUSICの生みの親は「アトランタ出身のラッパーT.i.」と言われていたり、諸々と諸説がありまして、中毒性のあるビートとリアルヒップホップを体現しているリリックを兼ね揃えたTRAPは現在、世界のトレンドなんですよね。
【見どころ④】壮大な過去を持つHIPHOPクルー

BADHOPを語る上で欠かせない要素として、
メンバーのほとんどが元々川崎の「13criminal」というギャング育ちだということ。
「日本でギャングとかありえないっしょ」
と思うかもですが、
工業地帯川崎という街で生まれ、小学生低学年の頃から「家にご飯が用意されていない環境下で育ち、幼い頃から物を盗んで飢えを凌ぐ生活をしていた」ほど。
やがて、川崎という土地柄ゆえ、悪い繋がりも多く先輩たちから理不尽な仕打ちや要求を受けたと言います。
金銭的な要求も重なり逆らうと酷い目に合うため肉体的にも精神的にも困憊していったほど。
そんな彼らは仲間たちとギャンググループを結成。自分たちの身を守るために結束します。

しかし悪事に手を染めた結果、一斉摘発されてしまいメンバーの何人かは逮捕され少年院送致となったんですよね。
一口に不良少年で片付けることは簡単ですが、
そこには当たり前のように育ってきた私たちには想像のできない「貧困」や
そうなってしまっただけの「背景」もあったのだと思います。
そして、成功を掴んだ「BADHOP」

2017年にはグループ初となるアルバム「Mob Life」を発売。
本格的なHIPHOPアルバムの発表でヘッズの心を見事に掴み「BADHOPここにあり」ということを証明します😌
その後に記事の冒頭で話した「Zepp Tokyoでの単独LIVE」、「日本武道館公演」を次々成功させると一気にスターダムに登りました。
徐々にメディアへの露出も増えていき、メンバーの中心人物であるT-pablowは川崎フロンターレの始球式に呼ばれたり、、人気番組の水曜日のダウンタウンへのゲスト出演などをこなしていきます。
▼BADHOPとしてはクレイジージャーニーへも出演しました。
BADHOPの認知度が広がると、
HIPHOPを聴かない人でも口ずさめる「オーシャンビュー」や「Asian dall」などのヒット曲を量産し、BADHOPの人気は不動のものになりました♪( ´θ`)ノ
私生活ではYzerrがフルダイヤのROLEXを「580万円」で購入するなど、HIPHOPらしく分かりやすいフレックスを体現してくれました。
最近ではメンバーの着る洋服はハイブランドで揃っていて雑誌への掲載も増えてきたためファッションアイコンとしても注目を浴びていますね😌

HIPHOPの要素として貧困からの成り上がりは欠かせません。
ブロンクスのゲットーで生まれ育ったギャングもラップで成功して金を稼ぐ。
金を稼いで地元に還元する。不良少年にも夢を見せる。
アメリカのHIPHOPではごくごく当たり前の思考ですが、日本では夢のまた夢と言われてきました。
そんな中突如と現れたBADHOPはHIPHOPの図式通り、まさに成り上がりを体現しています。
BADHOPは無所属のクリエイター集団?!

BADHOPはいつもファンを驚かせるプロモーションの天才です。
「初の単独ライブは無料招待」、「ファーストアルバムも無料」で配布するなどサービス精神旺盛。
横浜アリーナでの無観客ライブの前には「地元川崎駅でのゲリラLIVE」を開催。
その様子をSNSで発信し告知、アリーナ公演へのプロモーションをティザーとして行いました。
なぜそんなことができる??
それはBADHOPがどこのレーベルにも所属しておらずBADHOPそのものがオーナーでありレーベルだから。
そのため音源製作のみならず「LIVEの演出」や「ステージの設営から音響セット」、「LEDの設置などを含めた運営の全行程」を自身が抱えたスタッフと共に行います。
完全セルフプロデュース軍団、それこそがBADHOPの強みなんですね😌
そして、横浜アリーナ無観客LIVEを開催!

2019年6月。
6大Zeppツアー「Cold in Summer」最終公演の東京では、
LIVE後半にT-pablowが横浜アリーナでのLIVEを満を持して発表します。
「米LAでのビッグプロデューサーとの楽曲制作」、「川崎駅でのゲリラライブ」、その様子をSNSで投稿して話題づくりを行うなど万全なブランディングをおこなってきました。
しかし、そんな中での新型コロナウイルスの感染拡大…。
世間的には次々にイベントが中止となってきました。
ついにアリーナ公演「BADHOP WORLD 2020」の開催も政府要請の元、自主規制の流れに。
仕方ないとは分かっていながらも、やはりショックを受ける人は多かったと思います。
これは本当に悲しかった…。
無観客LIVEの発表【一億円の負債】

世間では新型コロナウイルスの影響で次々とイベントが中止されていく中…。
「BADHOPはどう出るだろうか」
そんな心配の最中、”LIVE中止の告知”がBADHOPの公式SNSに😢
それでも中止の代わりに無観客LIVEをYoutubeで無料生配信するという噂が流れ…。
賛否両論ある中、遂にはBADHOPは無観客ではあるものの、
横浜アリーナでの「BADHOP WORLD 2020」LIVEを開催することを決定しました!!
しかし単純にLIVEキャンセルではなく、本番同様に開催することになると、アリーナの設備からステージングなど本番同様にお金を掛けなければなりません。
チケットも払い戻しするため、収益をあげることができず赤字になります。
その結果BADHOPは「1億円以上の負債」を抱えることになってしまいました。
しかしBADHOPは「お金ではない」
世間がこんなことになっている今だからこそ、「自分たちにしかできないことがある」とLIVE決行を決意してくれました。
本番同様のセットと音響やLED、爆発的な熱量のラップで感動を届けてくれたBADHOP。
無観客LIVEは大成功。
視聴者数は3万人以上、Youtube急上昇ランキングでも堂々の一位を記録しました。
LIVEで特に印象的だったのがLIVE中盤Yzerrが言っていた言葉が印象的でした。
「HIPHOPを日本で本気で流行らせたい」
「その情熱は誰にも負けない」
「本気で成し遂げたいことがあるから毎日情熱を持って生きられる」
シンプルな言葉ながらゼロから成り上がってきた彼らだからこそ言葉に重みを感じます。
自分も頑張らなければいけないと本気で思わせてくれた一言です。
これからのBADHOP

LIVE後半にサードアルバムの発売が発表され、クラウドファウンディングを行っていることを告知していました。
▼BADHOPのクラウドファンディングのリターン内容はこちらのについてはどうぞ
今回のことで1億円の負債を抱えたBADHOPですが、
また良い音楽を作って一億円なんて簡単に回収できるだろうなと思っています。
今回の無観客LIVEに心を打たれたのはHIPHOPファンだけではなく、実業家や著名人の方も沢山いました。
なんと、あのホリエモンもTwitterでBADHOPのクラウドファウンディングに投資をしたとのツイートを。
そして一緒に写っているのはShowroom株式会社の前田裕二さん。
みんなで支援してます!https://t.co/N0J5pwijNs pic.twitter.com/D2bpt0ZSkZ
— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) March 2, 2020
BADHOPの知名度が爆発的に上がったこともそうですが、HIPHOPが時事ネタや影響力のある人を動かしていることが素晴らしいですね。
日本のHIPHOPの影響力も今後もっともっと大きくなると感じさせてくれた一幕でした。
そのキッカケを作り出してくれたBADHOP。更なる飛躍を期待します。
それでは、最後まで読んでくれてありがとうございました。