
こんにちは、かずきです。
なにげなく「BADHOP」で検索したら、
サジェスト(予測変換)から「BADHOP パクリ」と表示されて、気になっている今日この頃です😌
BADHOPガチ勢の僕からすると、驚いた反面、少々悲しく。。
と言う訳で、今回のトピックスを記事にまとめようと思った次第です。
認めたくない人
カッコいいとは思うけど~。
BADHOPってそもそも海外のパクリなんでしょ?
てか日本語ラップは聴かないわ・・。
本記事を読んで欲しいのはこんな方です♪( ´θ`)ノ
本記事を読むことで、「実は知らなかったBADHOPの魅力や活動方針」が伝わると嬉しいです♪( ´θ`)ノ
少しでもネガティブなイメージが払拭されますように。
とはいえ、お前だれ?」って感じだと思うので、初めに言っておきます。
何卒、一般人の一意見としてご覧いただけると幸いです。
※HIPHOP系の発信も過去行なっています。
Youtubeの宣伝をしたところで、本題に入ります。
BADHOPとは?

知らない方のために。
以下、Wikipediaから引用します。
BAD HOP(バッド・ホップ)は、神奈川県川崎市川崎区出身の8MCによるヒップホップグループ。ユニット名は野球用語のイレギュラーバウンドに基づいた、地元で開催されたイベント名に由来する。
wikipediaから引用
BADHOPは、神奈川県出身のHIPHOPグループ。
注目すべきところは、メンバーのほとんどが「保育園からの幼馴染」で結成されていること。
また、レコード会社や芸能事務所に所属していない「セルフプロデュース集団」という部分も特徴的。
そのため、アルバムにおける音源制作、LIVEの演出から照明、DVDの販売まで、自分たちの音楽活動に関わる全て、彼らのチームでおこなっています。
驚くべきことは、結成わずか3年で全国ツアーを開催。
そして、「日本武道館での単独ライブを成功」、2020年3月には「横浜アリーナでの無観客ライブをyoutubeで無料配信」立て続けにシーンの話題をさらっていきました!
まさに、今一番乗りに乗っているHIPHOPグループこそ「BADHOP」と言えるでしょう。
さっそく本題:BADHOPって海外のパクリなの??

以下、結論にたどり着きました。
「似てる曲はあるけれど、意図的にパクった訳ではないっしょ、さすがに。」
理由は、以下の通り😌
(1)BADHOPは最新トレンドを常に追っているだけ
(2)世の中にはとてつもない数の楽曲がある
(3)曲の感じ方は人ぞれぞれ違う
(1)BADHOPは最新トレンドを追っているだけ

BADHOPファンはご存知だと思いますが、メンバー全員が、本場アメリカのHIPHOPが大好きな「HIPHOPヘッズ」。
※ヘッズ:ヘッズ(heads)とは、HIPHOPにハマっている人を指す言葉。
ラッパーなら、本場アメリカの曲をディグるのは当たり前。
その中でもBADHOPのリサーチ力は、
他の日本人ラッパーやHIPHOPヘッズと比べてもかなりコアなレベル。
その理由として、
以前、BADHOPがネットラジオの「リバトーク」という番組をやっていたころ、最近、気になっている若手ラッパーを取り上げるコーナーがありました。
そこで、当時まだまだ認知度も低く、Youtubeでの再生回数が1万回も超えてなかった、
「LiL PUMP」、「6ix9ne」、「Gunna」らを取り上げていて、聴いてる聴いてる!イケてるよな。などとメンバー同士で話していたことを覚えています。
ボクもHIPHOP好きなのでディグってたけど、当時は”リル・パンプ?”誰??って感じだったし、あれほどバズるとは思ってませんでした。
するとその後、瞬く間にLIL PUMPや6ix9ineらが、USビルボードランキングの上位にランクインして、一気にスターダムに駆け上がったことから、BADHOPの先見の明には驚きました。
1-2:リスナーが求めている曲を提供するのがプロです!!

たくさんの曲を制作していれば、「インスパイアを受けた曲」が出来上がるのは自然なこと。
むしろ、時代やトレンドに合わせて曲を作るのはプロとして当然。
逆にそれをしないアーティストは、ただの自己満足。
たとえば、「映画アバター」が流行りだした頃、「3Dメガネを掛けて映画を観る機会」が増えたと思いませんか??
でもそれは、パクリではなくて、市場ニーズとして「臨場感溢れる映像の価値が高まっていただけ」。
音楽もそれと一緒だと思っていて、時代情勢や文化の行き来のタイミングで「イケてると思うサウンドや手法」は似通っていくのは当たり前。
私ちが日頃使っている製品やサービスだって同じ。
「コンパクトにモバイルPCを持ち運べるかつ、電話機能も搭載されてるプロダクトってめちゃめちゃ便利だよね?」という着想から、スマートフォンは誕生しました。
ファッション業界では、その年のトレンドファッションは存在しますし、トレンド乗ること前提で商品が作られています。
つまり、何が言いたいのかというと
認めたくない人
いや、テクノロジーと音楽は違うから。
と、言いたくなる気持ちも分かります。
しかし、ことHIPHOPに関しては単純な音楽ではないので該当しません。
HIPHOPは、マイノリティーだった”アフリカ系アメリカ人”が資本主義に切り込む主張から始まり、そのカルチャーを発展させてきて、今は音楽に止まらず、エンタメ、アパレル、飲食、政治活動、商品開発まで幅広い価値を生んできました。
これらは時代によって発展してきたものであり、これからもそうあるべきなんですよ。
完全オリジナルで勝負しろ、なんて無理な話。
HIPHOPは、自分よがりの曲を量産するアートではない。サウンドやフロウはトレンドに乗せつつ、自己主張をラップとしてリリックに乗せるべき。
というのが、ボクの意見です。
(2)世の中にはとてつもない数の楽曲がある

パクリ、と反応してしまう人に尋ねたいのが、「世の中にオリジナルソングがどれほどあるのか?」というところ。
J-POPだけで数百万曲(もっとあるかな…?)ぐらいあって、海外から輸入した曲を合わせると数千億曲でも収まらないかと…。
2-1:特にHIPHOPの場合は定義が難しい問題…

そもそもHIPHOPの場合、サンプリング(DJミックス)などをする文化があるので、ビートジャックやサンプリングは当たり前。
むしろ既存曲の間奏をループさせることから、ブレイクビーツは生まれました。
既存曲を使うことは、HIPHOP的には表現の一つなんですよね・・。
※ビートジャック:人のトラックを借りて自分の歌詞を乗せる手法
※サンプリング:他人の歌詞のフレーズやビートを一部切り取るなど、引用すること
正確に言えば、著作権に対する意識がセンシティブになってきた現代だからこそ、言われているだけなんよ。
もともとHIPHOPというのは、アンダーグラウンドから発祥したこともあり、いままで表沙汰になってなかった。
もしくは、市場規模が低い時代に許容されていたに過ぎません。
なので、それらをパクリと片付ける人は、もう少しHIPHOPという文化を知るべき、これらをパクリと言っていたら過去の楽曲、聞けませんから・・。
(3)曲の感じ方は人ぞれぞれ違う

結局の話「似てる、似てない」は結構は言ったもんがち。
ぶっちゃけ、発言する人の立場によっても、説得力が変わるので判断が難しいです…。
たとえば、HIPHOPを普段聴かない人がBADHOPをパクリと言っていたとしますよね。
そうすると、便乗して何人かのHIPHOP好きが賛同して、BADHOPをパクりと言うと思います。
そうなると同調圧力で「BADHOP=パクリ」の構図の出来がりです😌
でも反対に、USの大物ラッパーJAY-Zが「彼らは本物だぜ。是非一緒に曲を作りたいね。」と言うもんなら、
おそらくもうパクリと言う人はこの世からいなくなるはず(笑)
元も子もないようですが、同じビートで同じ歌詞を使わない限り、パクリとは決めつけらないのが事実。
ぶっちゃけ「意図的に真似した」場合と、「トレンドを追っていてテイストが近付いた」場合でも当事者以外は分からないことです。
特にHIPHOPをあまり聞かない人が聴くと、
そもそも知っている曲が少ないので、トレンドの曲はすべて同じ曲に聴こえてしまい、
のように、自分が知っている曲「すべてに当てはめること」をします。
でもそれって、平等な評価とは違いますよね?
音楽の難しいところって「一定のリテラシーを持って聴かないと理解することは難しい」というところだと思います。
結論:パクリと決定付けることなんて無理ゲーです

以上の理由から、パクリと決めつけることは難しい。
なので、意図的にパクったわけではなく「似たテイストができてしまった」と、認識するのが良いでしょう。
繰り返しになりますが、「そもそも、パクリの概念すらあるか分からないHIPHOPの世界」でそれを断言することは難しいので…。
なので「曲調が似ている=パクリ」とすぐさま反応してしまうのは、それは事実を知らず思考停止してしまうのと同じこと。
そもそも本職のラッパーでさえ、パクリを言及できていないんですよ。一般人がパクリと決めつけることがまずナンセンス。
結果的に日本のHIPHOPシーンに貢献したBADHOP

いくらパクリと言われても、BADHOPが「日本ヒップホップシーンの底上げに貢献した」ことは事実です。
良くも悪くも、本場のHIPHOPを知る機会を得られました😌
その証拠に、BADHOPを聴いてから洋楽の曲を検索して「g-eazy」や「Roddy rich」を初めて知った方も多いと思う。
彼らは世界的にはかなり有名なラッパーですが、日本人のHIPHOPを聴かない層には正直知られていませんでした。
本場アメリカの超一流プロデューサーはBADHOPを認めている事実

すでにご存知の方も多いと思いますが、BADHOPは2019年夏、アメリカの有名プロデューサー達とコラボを行いEP「Lift off」を制作してます。
Apple Music直々のオファーにてシーンを代表する「メトロブーミン」、「マイク・ウィル」、「マスタード」ら蒼々たる超一流プロデューサーと仕事をしてその一部始終をApple Musicでドキュメンタリームービーとして公開しました。
もはや、本場の超一流プロデューサーと仕事しているので、パクリ論争なんて、もはやノイズ。
BADHOPが見ている世界は、もっと上のステージだと思われますし、本場のラッパーでさえ、このレベルのプロデューサーと一緒に仕事することなんて、そうそうできることではありません。
さいごに:BADHOPの歌詞は現実になる

BADHOPが何となく気に入らない人、パクリ疑惑がどうしても払拭できない人へ。
一度で良いので以下の曲を聴いてください😌
Foreign
USのHIPHOPをメインに聴くと、日本語ラップって何となくしっくりこなくて、受け入れられない気持ちも分かる。
ただBADHOPの曲はラップだけではなく、そのリリック(歌詞)に本質があり、生き様に価値があります。
BADHOPの魅力
(1)経験したことだけを歌詞にするリアリティさ
(2)繰り返し言い続ける「貧困・稼ぐ・仲間」のキーワード
(3)書いた歌詞が現実に変わっていく様
「日本語でもTRAP MUSICができるんだ」とKOHHが証明したように、
BADHOPは「最新のビートに乗せて、本場のラッパーのような成り上がり方は日本人だってできる」と証明しようとしているのかなと思います😌
それでは記事は以上です。
最後までお読みいただきありがとうごいざいました。
文化を発展させるには商業主義の意識が必要。なぜなら売れなければ誰にも届かないから。